yusinさん宅は小高い丘の上にあった。
林に囲まれた自然。
出迎えてくれたくろつぐみさん。
サイトの雰囲気から、ぽよんとした雰囲気の方かと思ってたが
姉さん女房でチャキチャキとした方だった。元気がいい。
マチオさんとは何度もお会いしてるらしく、二人して早速、会話に花が咲きはじめる。
自己紹介のタイミングを逃した;
yusinさん宅で飼われてるペットのリスに話題が移ってる。
レトロな部屋。昭和のムード。
柱時計にアンティークな天井のシェード。
木の本箱。
寄ってみると古書が幾つも並んでいる。
その中でひと際目をひくタイトルが。
ボロボロになった茶けた本。許しを得て手に取る。
『花嫁修業 支那料理』
イラストは総天然色的彩色。勿論旧仮名遣い。
文章はまるで上流家庭の奥様が語りかけてくるやうな感じ。
コルト
「これ、本当に読んで作ってるんですか」
くろつぐみさん
「ううん。今だと材料が手に入らなかったりもするから。
『ふうん、こんなのがあるんだ』って参考に」
料理得意そうだなあ。
台所でキビキビ動いてるくろつぐみさんだったが、yusinさんの買ってきたお酒を発見。
くろつぐみさん
「ちょっと!なんでお酒買ってきたの」
yusinさん
「もう、なかったから」
くろつぐみさん
「まだあるよ。ちゃんと見たの?もう、飲みたくて買ってきたんでしょ」
何か、尻に敷かれてるなあ^^;
まあ、私はその方が微笑ましくて好きですけどね。
ペットのリスを見やる。
コルト
「このリス、りいささんとこのブログで見ましたよ」
yusinさん
「林にもいるんですけどね。野生のが」
話によると飼ってる方のリスも檻の外に出て、土間までいった事があるらしい。
それをきいたくろつぐみさん。
くろつぐみさん
「ちゃんと足拭いてやったよね?」
yusinさん
「う・・・うん。や、やったよ;」
絶対やってない(爆)
くろつぐみさん
「都合の悪い事はいつも忘れるんだから」
コルト
「高知の人って皆こんな感じなんですか」
同郷の熊子さんにきく。
熊子さん
「うーーん。そういうとこはあるかもしれない。あまり細かい事気にしてないというか。
よくいえばマイペース。悪く言えば協調性がない。
待ち合わせでも遅くくるのは平気だけど、長くは待たないでさっさと行っちゃうとこがある」
コルト
「でも、yusinさんは協調性がないようにはみえませんね。
熊子さんも人に気遣うタイプだし」
くろつぐみさん
「いや、この人の場合何にも考えてないだけなんですよ。大事な部分は人任せだから」
コルト
「そういや私、初めてyusinさんにオフに誘われた時
『どこ行きますか』って聞いたら
『どこ行きましょう』って・・・・。
結局全部私が決めたんだった」
yusinさん
「・・・・・(リスと戯れてる)」
くろつぐみさん
「引越しする時にもね、これだけの坂なんだから
引っ越し業者の人を手伝って荷物自分でも運んでいいでしょう。
その方が早く済むんだから。それが何もしないの」
yusinさん
「やったよ。『頑張れ〜』って」
軽く片手でガッツポーズ。
コルト
「応援してただけ?」
yusinさん
「うん。邪魔しちゃいけない、プロに任せようと思って」
※
・・・・一応、記憶を辿りながらこのレポート書いてるんだけど、素晴らしすぎるボケとつっこみに、どこまで本当か段々自分の記憶力にも自信がなくなってきた・・・。
私の幻覚幻聴だったらごめんなさい。
食卓に並べられる苺ケーキ。
みなで持ち寄ったお菓子を出し、コーヒーを飲みつつ語り合う。
甘い苺の匂いが辺りに漂う。
コルト
「そういや私は学校の帰りに蛇苺食べながら帰ったこともありますよ。
でも学校のホームルームで
『最近、帰りに蛇苺とって食べてる人がいます。いけないと思います』
なんて発表した生徒がいて
『じゃあ野苺ならいいんですか』
なんて反論が出て。結局先生が
『学校の帰りは野苺なら食べていいけど蛇苺だとおなか壊すからいけない』
にしたんだっけ。
でも野苺と蛇苺の違いが誰にも判らなかったから意味ねえ」
マチオさん
「私、子供の頃は蛇で遊んでましたねえ。
男子が学校の帰りとかに蛇の抜け殻みつけて玩具にしてるんです。それみて
『あーーいいな。私にも貸してーーvv』
って蛇の尻尾つかんでブンブン振り回して遊んでた」
熊子さん
「高知はねえ、猪が出るんですよ。
狩猟解禁の時期になると山の方からパーーンと鉄砲を撃つ音が聞こえてくるんです。
するとね、普通のその辺のスーパーに
『猪の罠入荷しました』
ってチラシと罠が並ぶの。それを見ると
『ああ・・・もうこんな季節かあ』
としみじみしたりしてね。
だから高知じゃ『猪の罠』は俳句の季語なんです」
突然みんなで「おらが故郷は田舎だ」自慢。
お国の話や小さい頃に食べていたお菓子など話題は尽きない。
この部屋が自然に囲まれた環境だから、こうした話題が出やすいのかもしれないけれど。
21世紀近くなっても結構野性的な子供時代過ごしてたんだな、みんな。
まだ陽は高いが、そろそろ夕食の支度をしましょうというお声が。
お好み焼きパーティーの開始だ。
天板に、大きなタッパーに入ったキャベツ、ニンジン、ナス、キノコなどが運ばれてくる。
天板を暖めつつ、その隅には銀紙でボイルされている魚。いい匂い。
くろつぐみさんはテキパキと支度を進める。
さすが本箱に『支那料理の本』を置いてるだけアルヨ (←関係ない)
yusinさんは殆どおしゃべりされないが、くろつぐみさんの指令に沿って
素直に立ち上がり物を持っていったり来たりしてる。
くろつぐみさんの手元に、なぜか鉄人28号のリモコンが見える。
しかし困った。
夕食は全員で作るものだけに参加しないわけにはいかない。
だが・・・・果たして私が手を出すと料理はどんな味になるのか、全く予想がつかない;
ルパンオフで
全員原因不明に苦しみだした
なんて洒落にもならん。
皆の足を引っ張らないように料理に参加せねば。
・・・・・・。
ふと目にとまった卵。
コンコン。パカッ。
お好み焼き用の器に入れる。
「あ、どうも」
「いえどういたしまして^^」
よし。料理に参加したぞ(あのな)
お酒が運ばれてくる。
コルトは酒は好きだが弱いのでお茶で我慢する。
下手に飲みすぎると眠くなって動けなくなるからだ。
あまり前日寝てないので用心の為。
乾杯。
yusinさんは日本酒か焼酎か。
平気でぐいぐい飲んでいくが全く顔色変わらない。
コルト
「yusinさん、お酒強そうですね。あんまり酔わないんですか」
yusinさん
「いや、酔うけど表に出ないんです。
だからいつも飲みが足りないといって飲まされてしまうことになる」
やがて夕刻の訪れ。アンティークのランプが、天井にセピア色の灯火を飾る。
ぼんやりとした明るさに包まれる小さな空間。
お酒が回ってきたyusinさん饒舌になってきた。
同じ高知出身だという初対面の熊子さんと話し始める。
yusinさん
「ところで熊子さんは、サイトを持とうとは考えないんですか」
熊子さん
「・・・・(;^^)」
コルト
「・・・・(^_^;)」
気持ちを共有する熊子さんとコルト。
まあ、熊子さんは一応別名でイラストサイトを持ってはいるが。
熊子さん
「実は・・・一応持ってはいるんです。
○○さんのところにリンクされてます」
え。そっち言っちゃっていいの?;
コルト援護射撃。
コルト
「いやね、ただ苦手な人もいるジャンルなんですよ。
だから最初から好きだと判ってる人にしか言わないことにしてるだけなんです。
私は、とっっっっても、楽しいですけどね!」
しばし考え込んでるyusinさん。
yusinさん
「○○さん・・・。見た事あるかもしれない」
カチャカチャ、パソを動かし始める。
あっという間に、拙宅からどんどんリンクを手繰り寄せ始める。
熊子さん
「み・・・みたって、どの位?;;;」
予期しなかった展開に汗のにじむ熊子さん。
「ある程度は。
で、ここをクリックすると、入り口なんですよね」
ばたっ。
熊子さんが倒れた。
コルト
「・・・・で、どう・・・・でした?;」
コルトが代わりに感想を聞く。
首をかしげるyusinさん。
yusinさん
「んーーーーー・・・?・・・・よく覚えてない」
こういうとき、都合の悪い事は忘れるという高知の人っていいな、と思いました。
(それとも私があまりに心をこめて楽しいと言ったのがいけなかったのだろうか)
まあ、判る人だけ判るネタですが(苦笑)
このことについては、どうかこれ以上つっこまず
気づかぬふりをしてやるだけにしといてください<(_ _)>