----私はその頃、映画記者会ってのがありまして、そこで、あの、この映画さかんに宣伝・・・
頑張って、東映本社まで行って試写を観に行って話したりして、
こんな凄いのあるのかって気がして感動っていうか胸が震えるような感じをして、
どうして作ってるのかなと思って、だいぶ経ってからやっとお会い出来て、
そういう中で、ルパンになっていく訳ですけど、ルパンのアニメーションが出来て今年で35年という節目に・・・
「テレビシリーズ?」
-----テレビシリーズで。
あの、モンキー・パンチさんから言わせると、元の漫画を描き始めて来年で40年で。
モンキーさんが30歳の時だったらしいです。
「ああそうですか」
-----で、このアニメが始まる時はじめて、
元の漫画のルパン三世を御覧になった時、どう思われましたか大塚さんとしては。
「ええ、上手いと思いましたね。
昨日もねアメリカで、全米でDVDの※ビーエスが、カリオストロが行われるんですが、
記者が来ましてね、まあ、あまりよくご存知ない方で。
テレビルパンがあって、その元で長編があるんだっていうのが判んなくってね、
はじめっからから長編があったと思ってたらしいんです。
だからそれを説明するのにちょっと時間掛かったんですけども。
まあ、あの重層構造になってましたけど、物凄い参加してて、
毛深いのでいえば、血が入ってるからデコボコがないわけですね。抵抗も違いますけども。
ジュウスイリョウに色々違いがあって。よく今日まで生きてる客だなあと思ってますけどね」
※ビーエスあるいはディーエスが聴いたママの音声表示。全体の意味としては「リリース」ではないかと補足情報有り。
-----ルパンのあの長い足っていうのはアニメーションの・・・難しかった?
「そうですね、あの・・・画面のね、普通のサイズの画面のね、
全身で立ってるフルサイズっていうんですけどね、全身入れると頭小さくなっちゃうんですよ。
やっぱり、頭が大きいというのは大事な事でね、
その・・・7・3・・・七頭身になっちゃうと、こんな頭になるんですよ。
(身振り作る)
やっぱり4頭身くらいが一番描きいいですね。3頭身・・・でもいいんですよ。ちょっと小柄の。
子供向けだから子供だった方がいいんですよ。
世間ではね、子供向けとはいえなくなって。4頭身が大人になったんですかね」
-----あの頃のテレビアニメの中でショックだったのは
やっぱりあれは子供が大人向けを観るってのは・・・大変だったという。
「そうですね。本当にアニメーションっていうのが不況でね、
要するに人間が中入ってやってる仮面ライダーとか、あれが大流行してね、視聴率なんかが落ちて、
それが巨人なんかが出てきて、ヒットしてね、持ち直したっていう時代だったですかね。
最初のルパンをやった頃は一杯人が来ましてね、仕事が欲しいって言ってね」
-----あれは高畑さんも宮崎さんも始めから関わってたんですか。
「いや、始めは関わってなかったですよ」
-----じゃあ大塚さんが引き入れた?
「ええ、そうそう(笑)大隅さんがね、頑張られてたんですけど、要するに大人向けは視聴率は6%でね。
局が呼びつけてね、なんてことするんだ、ってので、東京ムービーの当事者もいて、平謝りに謝ってね、
何とかしますからって事で帰ってから緊急会議やって、大人向けやめようと。子供向けにするんだ、と。
でも大隈さんは青年漫画って事でやってましたからね、
その・・・なんていうかこう・・・嫌なんですね。路線変更嫌だったの。
それで大隅さん結局席を立って、辞めるってことになったんです。
で、演出が空席になったんで、宮崎さん、高畑さん、来てくれって呼んで。
やってくれましたけど当時匿名でね。嫌だったんでしょうね」
-----宮崎さん、高畑さんの今までのイメージからすると、
それまでの仕事からいうと、「ルパン三世」っていうのは、あまりにもかけ離れた感じがして。
「そうですね」