Lupin's off line

 
 
2008年 関東オフ会 
 
5月17日(土)  場所:東京都
 
プロローグ
 
 
 
 
4月30日(水)マチオさんからオフ会招待メールを頂きました。
 
 
 
もし都合がよければ、是非来て下さい、との事。
熊子さんにも是非来て頂きたいが、連絡先が分からないとも書いてあった。
色んな人にお会いしたい、とかなり大規模なオフになるらしい。
 
 
 
色んな人…。
知らない方や、お会いした事がない方も多い。
 
 
「これは予め、お相手をある程度知っておいた方が、失礼もないだろう」
 
 
そう思い、参加メンバーさんのところをネットサーフィンで一通り、ぐるりと回る。
プロフィールやらサイト内容やら拝見したところ
 
 
 
 
 
 
 
私とは活動スタイルの嗜好性や、萌え傾向、
更には新作OVAの感想が逆方向の方が大半だった。
 
 
 
 
 
 
 
そういうお集まりの処へ、私のような逆なのが行っても皆さん、大丈夫なんでしょうか??; ;;
かえって気を使われて、話しづらくなるとしたら悪い気がする。
 
 
 
お互い違う意見でも、そこで平等に感想出し合えるなら、フェアだから私は気にならない。
でも、もしそこで
 
 
「皆と違う反対意見感想は、その場の空気が不穏になるから言わない方がいい。
皆一緒に、同じ空気の中で楽しむのが好き」
 
 
といわれるなら、自分のようなタイプは最初から行かない方がいいと思った。
 
私の感想意見や嗜好性は、殆ど全部違うのだから、
いちいちそこで、実は自分は違うんですとは言いづらい。
かといって、違う感想や意見、嗜好性ばかりの中で長時間、黙って聞いてるだけというのも、
本当は語るの大好きという性質ゆえストレスになりそう;
 
 
 
うちは、色んな違う意見持ってる人たちが来ても、談話サイトとしても、和やかに上手くいってる。
最初からそーゆー方針にしてるので、そういうのが好きな人達が多く来てる。
でも、皆がみな
 
 
「私はこう思うけど・・・」
 
 
と言った時
 
 
「なるほど、そういう意見もある。
そこは納得。しかしここは・・・」
 
 
と、気軽にキャッチボールを楽しめる性格とは限らない。
同じ事しても、人によっては異端児が悪く思われる場合も、世の中には結構ある。
むしろ、うちみたいに正解無しに違う意見感想が次々飛び出して、
その違い自体を楽しんで談笑してるなんて、かなり異質な場所には違いない。
 
 
 
他の方がいつもの私のやり方が不快だと感じられるなら
多分悪く誤解されるだけだろうし、自分は遠慮した方がいいんじゃないだろうか。
だからこそ私は
 
 
「一部だけ読んで全体判断されると、思い込みの誤解が生じやすくなる。
だから、必ず最初は全体をみて」
 
 
と、口酸っぱく、何年も前から何度も
注意書きでもサイト中でも言ってもいるのだが。
それ以外にも懸念があった。
 
 
 
私も女性向やってるし、それがどんなでも嗜好自体は否定はしないが、
好きじゃない萌え話が聞こえてきたとしたら、かなりつらい;
萌えというのは、理屈でどうこうなる物じゃない。
生理的な物に起因してるせいだろうか。
ニコ動で男性が、いかにもな書き込みに
 
「腐女子は場所をわきまえるべき」
 
と言ってる気持ちが、すんごい判る。
そういうのは、TPOに合わせて、そういう集まりの場でやって欲しい。
 
 
 
サイトなら、自由にネット・サーフィンすればいいので、そこまで気にしないのだけど、
オフだとその場にずっといるのだから、どうしても自分の様な、
巷と同じじゃない、かなりの異端児は慎重になる。
 
 
 
 
 
 
 
 
ただ、その中のお一人が
 
 
「新作OVAを否定してる人の意見は、読むべきとこがない」
「それは難しいのだろうけど」
 
 
といったような事書かれてたのが、ちょっと気になってたので
 
 
「そんなことないですよ。難しいんじゃなく、違う理由なんですよ。
うちには、そうじゃない人も大勢来てます。
それは、こういう事なんですよ」
 
 
と、きちんと理由を説明すれば誤解も解けるかも、という希望もあった。
また、その方とは偶然サイトのネタが被ってたので
 
 
「偶然で盗作じゃないので、これも見つけても誤解しないで下さいね^^;」
 
 
とお伝えしておきたかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そういう色んな理由で、土壇場まで相当迷ったが、折角の御好意でお誘い頂いた事もあり
悩みながら自分のような逆のタイプが行っていいか副幹事さんに相談すると
 
 
 
「色んな嗜好性の方いるから、大丈夫ですよ。
男性の方もいるから、女性向きの話される方もいないと思います^^」
 
 
 
という内容で、ちょっと安心する。
なので、思い切って行く事にした。
 
 
 
 
 
多分、副幹事さんは幹事さんにも、この相談内容は伝えて下さっただろうと思うけど
一応、掲示板でも、その旨を書いて、しつこくならない程度に、再度ご挨拶した方がいいだろうと思う。
 
他の方にも、こういう奴だという事をお伝えしたかったけど
トランスなど、私には大っぴらに人前でいえないことが多いので、
そこはサイトを名刺がわりに貼っておく。
詳しくはそれを見て頂ければ、事情は判るだろう。
 
緊張しつつも、ご挨拶が無事に終わってほっとする。
 
 
 
 
行くと決めてから熊子さんにお話もしてみたが、
その日は前から用事が入ってたそうだ。
 
 
 
 
 
 
 
1.出会い
 
 
 
 
 
 
 
オフ会場所は渋谷。
昼のカラオケ部と夜の居酒屋部とあるらしい。
 
 
 
集まってる方のプロフィールを一通りみると、山田康雄さん好きな方が結構いらっしゃった。
これは、折角、沢山の方がお集まりになってることだし
皆一斉に、山田さんのデモテープ・カセットをお聞かせ出来るチャンスかもしれない。
 
このデモテープは一度、自宅にオフで遊びに来られた
熊子さんと光路郎さんに、既にお聞かせしたことがある。
山田さんのほか、納谷さんや古川さん、永井さんの声等が収められています。
 
※声優プロダクションにいた関係で手に入れた物で、あくまで個人用の非売品です
 
小型のカセットデッキを購入する為、遅めに行くことにする。
出がけに西友でお買い物。
 
 
 
 
 
 
 
 
昼を回り、渋谷に着くと、ベルさんからメールが入った。
カラオケボックスの部屋番を教えて下さったのだ。ありがたい。
 
 
駅から少し離れたカラオケボックスに着く。
パーティーなどにも利用されてるようで、結構お洒落な外観で広い。
ここなら確かに15人は入れそうだ(^_^)
エレベーターで上まであがる。
 
 
 
 
ここか。
 
 
 
 
既に誰が来ていらっしゃるんだろう、と思うとドキドキする。
なんて言って入っていけばいいのかな。
脳内に浮かんだ三択。
 
 
 
 
1.「いえ〜〜〜い♪\(^o^)/」
2.「ういっす!(^^ゞ」
3.「はじめまして。どうぞ宜しくお願い致します<(_ _)>」
 
 
 
・・・・・なんか、どれも違うような・・・・・・;(当たり前だ)
 
その時、横眼でチラリとこちらを見ながら、部屋に入っていった方。
あまり部屋の外で立ったまんまでも不審がられる。
思い切ってドアを開けた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
うわあ、女性だらけ。
華やか〜〜〜〜!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こんなに女性が多いと、緊張する;;;
大体私は、女性が多い場所だと、急激に男心に傾いてしまう。
しかし、もろにどちらかに傾きすぎると後が大変なので、
何とか真ん中あたり以上に、性自認が傾かない様、グッと踏ん張る。
 
そこでメールを下さった旧知のベルさんを見つけたので、ちょっとほっとした。
まずはお礼代わりに手をあげて声をかける。その後、改めて周りに挨拶。
 
 
「どうも、こんにちは。コルトです」
 
 
他のサイトさんには殆ど顔を見せない私だから、知ってる人も少ないだろうな。
でも、サイト貼っておいたから、私がトランス系だという事くらいは知って頂いたとは思うけど。
と、思ってたら、どこからか声が掛った。
 
 
「コルトさんって、男性かと思ってました〜」
 
 
あははは;;
Xジェンダーだから、そう感じられるのは、むしろ自然なんですけどね。
 
でも、ということはプロフィールの異端的な部分も
自分が、他の方と嗜好性が逆だという事も、知って貰ってなさそう。
 
困ったなあ・・・どうしよう。
 
私には人前で口では言いづらい事が多いから。
なんとか、性自認転換が表だって見えないように頑張らないと。
 
この日は途中で、男心に変わるといけないと思って、
一応、完全に転換したいざという時、もろに男に見えて気味悪がられないよう誤魔化す為に、
無理矢理好きでもない女の服も、努力して着てきた。
 
こんな己の姿、鏡でも情けなくてみたくないけど。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カラオケ画面では、ルパンの絵と歌がガンガン流れてた。
それをBGMに、中央に大きなテーブル2つ。
上にはお菓子やつまみや、飲み物が沢山。
それをズラリと取り囲む沢山の女の子たち。
 
「そこが空いてますよ」
 
と案内され座ったのはベルさんの隣。
 
「こんにちは^^」
 
 
 
 
「やあベルさん!
相変わらず可っ愛いな〜〜!
今日は眼鏡をかけて、髪も編んで
これはアキバのメガネ萌えが放っておきませんよ」
 
 
 
変な誉め方。これだから己の男心は;
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
とりあえず軽く自己紹介。
 
ちなみに、私は人の名前と顔を覚えるのが滅茶苦茶苦手です。
かろうじて思い出しながら書いてますが
もし勘違いしてるとこあったらゴメンナサイorz
 
 
 
 
 
 
 
 
2.山田康雄さんのデモテープ
 
 
 
 
 
 
 
 
飲み物、食べ物を勧められる。
 
ルパン曲が流れてるので、皆、カラオケしてたのかと思ってたが、
それはずっとBGMとして流しっぱなしで、お喋りしてたそうだ。
 
 
「皆で何話してたんですか」
 
 
ときくと
 
 
 
 
 
お互いの作品についての感想とか
キャラのどこが好きかとか
 
 
 
 
 
そういう事だったらしい。
キャッキャと華やかに声が飛び交う。
 
………女の子だな〜〜〜…としみじみ思う。
 
(通常、中性キャラの自分にとっては、男女どちらも半分同性で半分異性に感じられる)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
BGMが「銭形マーチ」に変わる。思わず
 
 
 
『祖先〜〜は、銭形平次〜〜♪』
 
 
 
と口ずさむと、マイクが回ってきた。
いや、一人で熱唱しても、ただのバカだし^^;
 
 
 
 
 
 
 
どなたかの携帯に着信。naoさんからだ、という噂。
 
 
「DFでお世話にもなってるし、いい機会だから
御礼にnaoさん達にも携帯通じて山田さんの声を聴かせたいな」
 
 
と思ったが、切りだすきっかけがつかめないうち、メールも切れたらしい。
そんな賑やかしい中
 
 
「もう、掛ける曲がない」
 
 
とカラオケ担当(?)の方からご意見が出される。
 
 
「しかたない。ルパン以外の曲でも流しますか?」
 
 
と、話が出たところで
今が言うタイミングかも、と例のカセットデッキを取り出す。
 
yusinさんなど、本当はまだ集まってない方もいるので
もう少し皆集まるのを待ってるつもりだったけど、
居酒屋に移動したらテープ流せないので、早めがいいだろうと判断。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「実は、お土産にと思って、
山田康雄さんのデモテープ持ってきたんですけど
・・・聞きます?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一瞬しんとした。
 
 
「聞かせて!聞きたい!」
 
「BGMとめて!音消して!」
 
 
本格的だな。BGM音が消えた。
カチャカチャとつたない仕草で準備してる間、皆に固唾を飲んで見守られてる。
まるでスタジオ収録現場の緊張感。
 
メカ音痴のコルトは、録音ボタンとスタートボタンの区別に迷う。
 
 
 
 
周囲に違う意味の緊張感が走る。
 
 
 
 
 
 
「落ち着いて。消さないように」
 
 
ごめん、心配かけて;
 
 
 
 
 
 
ようやく流れ始めた、山田さんの声。
続けて納谷さん。
 
(デモテープ内容は、別館日記の「声優裏話」で確認できます)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
皆さん、もう少しはしゃいで聞かれるかと思ってたが、全然違ってた。
 
静かな空間の中、明るく若々しい山田さんの声だけが響く。
 
皆さん、ビクターの犬のマスコットのように、ひたすらじっと耳を傾けてる。
山田さんが亡くなられて10年以上たつのに、まだみんな忘れないで愛して下さってるんだな・・・。
そんな皆の姿観てると、ありがたくて、こちらも胸がジンとした。
 
 
 
 
 
 
 
 
テープが終わると「ほうっ」というため息があちこちから漏れ、
テープに向けて手を合わせてる方も何人かいらした。
Cイーストウッド「恐怖のメロディ」の台詞が、思った以上に好評。
続いて納谷さんのデモテープでは面白い感想が聞けた。
 
 
 
「なんか、山田さんの声に似てませんでした?納谷さん」
 
「そうそう、山田さんとあんまり区別つかなかった。銭形は、わざと声潰してるのかな」
 
「私、これが納谷さんの声だって思うと意外な感じがした。高いこんな声も出せるんだ」
 
 
 
そういう感想が多くて「へえ」と思った。
 
私には「キャシャーン」のナレーションで聞きなれた声質だったのだが
人によってはそういう風に聞こえるんですね(^.^)
 
 
 
 
 
 
 
 
3.宝島ムック本
 
 
 
 
 
 
色紙が回りはじめた。
寄せ書きにイラストを描いてくれといわれる。
私は見本を観ないと何も描けないんだが…。
 
しかし。
多分、こういう事もあるだろうと
見本になりそうなルパン本を持ってきてたのよ。
 
ゴソゴソ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「宝島ムック本〜〜〜♪」
(相変わらず、ドラえもんな奴)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「わあ、ルパン本!見せてもらってもいいですか」
 
「こんな本があるんだ」
 
 
コルト
「ほら、この巻末、知ってる名前ずらりでしょう。
だから今回のオフならこれだな、と思ってこれ持ってきたんですよね」
 
 
巻末開いて、本が回される。
 
 
「本当だ、すごい!」
 
 
 
色紙がどんどん回される。段々増えてくイラストの寄せ描き。
メンバーも次々到着。
くろつぐみさん、yusinさん。
 
yusinさんは来れないと副幹事さんに聞いてたが、これだけ人数多いのだもの。
多分、他の方と勘違いされたんでしょね。
 
くろつぐみさんのお土産の鳩サブレをありがたく頂く。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
yusinさんが私の左隣に座る。
席を立ってたベルさんが右隣の私の席に戻ろうとした拍子に、
 
 
 
yusinさんの顔面に
ベルさんの肘鉄パンチが食い込んだ。
 
 
 
ベルさんの顔が可愛いだけに、余計迫力満点^^;
平謝りのベルさん。苦笑で笑顔のyusinさん。
 
 
 
 
 
私の前に色紙が回ってきた。
どうやら、私以外、みんな描き終えたみたいだ。
 
 
「もう、描いてない人いない?」
 
 
ときかれる。
すいません、私です。他の方に回して逃げてました;
 
私、ほんと模写じゃないとろくに描けないんだけど、本はまだ巡回中だし。
どうやら幹事さんの次の予定が押してるみたい。ま、いいか自己流でも。
とりあえず、色紙に次元が描かれていなかったので、次元を描く事にする。
 
 
 
「じゃあ、この色紙を今からコピーするけど
カラーだと高いので、白黒だけどいいですか?
じゃんけんで勝った人は色紙そのまま貰えて、後の人はコピーをプレゼントします」
 
 
なるほど。1枚だけ色紙描いても、皆には渡らないし、
どうするんだろうと思ってたけど、そういう事になってたんですね。
 
 
 
 
 
 
 
4.ビンゴ&じゃんけん大会
 
 
 
 
 
 
今回のオフは皆が飽きないよう、色んな趣旨をこらして下さってたようだ。
 
 
 
 
 
最初は、ビンゴ大会。
 
 
 
 
 
景品のルパングッズがズラリと並ぶ。
わざわざ自腹で用意して下さったとは・・・・・・(ほろり)
 
景品は、大き目のルパンフィギュア、キーホルダー二個組、タオル他。
 
 
 
 
 
ディズニーのビンゴカードが配られる。
 
 
 
 
 
・・・・・・ダメだこりゃ。ウンともスンともいわん。
と、思ってたら、いきなり
 
 
 
 
 
 
スポポポポン!
 
 
 
 
 
 
 
と、いきなり続いて揃ってしまった。
無駄弾が1発だけとは驚きだ。次元に近づいた気分だ。
ということで、キーホルダーを頂いた。
 
次に色紙がコピーされ、じゃんけんで
オリジナル色紙を手にいれる人を決める事になる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「せーの、最初はグー!
じゃんけんぽん!」
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・勝っちゃった?・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
どうやら今日はギャンブル運がついてるらしい。
 
 
「こういう日に競馬やると当たるんだろうなあ」
 
 
と、競馬場が脳裏にちらとかすめる。
でも、そうやって欲を出した瞬間、運が逃げるんだよな^^;
 
 
 
 
 
 
 
 
 
物に殆ど関心のない自分が、
こういった記念品を持つのは、かえって申し訳ない気がするけど。
肉筆画、ありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
 
5.スケブ交換
 
 
 
 
 
 
色紙と共に、皆の持ってきたスケッチブックも徐々に回りはじめる。
早速、横にいるベルさんにイラストをお願いするコルト。ベルさんが
 
 
「シャーペン忘れた、消しゴムがない」
 
 
といわれるたび、
 
 
 
「鉛筆〜〜〜!」
 
「消しゴム〜〜〜!」
 
 
 
と、ドラえもんごっこを続ける。
他の方も、それぞれスケブ交換して描いているのだろう。
あちこちから
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「可愛い〜〜〜ーーーーvvvv!!」
 
「きゃあ〜〜〜ーーーーvvvv!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
という声が飛び交う。
 
・・・・・・・・こういうノリと性格が、きっと女の子っていうんだろうなあ・・・・・・・・。
 
私の方にもスケッチブックがやってきた。
 
 
 
 
コルト
「どおしよお。
私には、女の子の喜びそうな萌え絵は描けない・・・・・;;」
 
 
 
 
 
と頭抱えて悩んでたら、yusinさんがツンツンと肩をつついた。
 
 
yusinさん
「似・合・わ・な・い♪^^」
 
うるせえやい!(バシッ←\(^^;)
 
 
仕方なく萌えを諦めた。
ゲットしたキーホルダーを見ながら、スケッチブックに、カリ城の次&ルを描く。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
くろつぐみさんが、途中でお帰りになる。
 
カタバミさん到着。
さすがに、もう椅子がなくなってきた。
 
カタバミさんは、大阪弁の気風のいいお姐さんという感じだった。
眼鏡がお洒落。
かなりのハードスケジュールで、ここに来る前は東京見物。
オフ会参加の後、深夜バスでお帰りだそうだ。
なのに、元気いっぱい。
 
 
 
 
 
若さだなあ・・・・(遠い目)
 
 
 
 
 
私なんて出張2日したら、翌日、泥のように眠ってます。
 
 
 
時間も時間ということで、居酒屋に移動。
カラオケ屋のすぐ近くらしい。
ちょっと小雨が降ってきた。
 
 
 
 
 
 
 
 
6.居酒屋にて
 
 
 
 
 
 
どこを見ても、お洒落なファッション館だらけの町、渋谷。
 
こちらも程良くお洒落な居酒屋さん。
部屋につくと、ドーーンと黒い長いテーブル。
こんな長いテーブルにつくの、会議室以外では私、初めてかもしれない。
 
 
目の前にyusinさんが座る。
 
「熊子さん、用事でこられなかったんだって」
 
と伝えると、少し残念そうな顔をされた。
近況を聞く。仕事の関係で、中国に行ってたということ。
池本さんと一緒に、たまに風景写真を撮ってるらしい。
 
 
 
 
yusinさん
「面白いのはね、僕が写真に撮ろうとするアングルって、
いつも池本さんの撮りたいアングルと同じなんですよ。
だから、僕が写真を撮ろうとすると、いつも目の前に池本さんの頭や後ろ姿がある(笑)
二人とも、ルパンの話とかはしないで、そういう事やってる。
感じる物が二人とも同じなんですよね」
 
コルト
「いいな〜そういうの。
ルパンの話しないでもつき合える関係ってのも、いいですね」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
料理が次々運ばれる。
カタバミさん、一番疲れててもおかしくないはずなのに
一番チャキチャキとしていて働き者。
テーブルの周りをパタパタ回ってお給仕してる。
 
「疲れませんか?;」
 
と聞くと、こういう仕事してるんで慣れてるそうだ。
 
女の子達は相変わらずキャッキャと実に楽しそう。
絵を描いてもらうたび
 
 
 
 
「可愛い〜〜〜!!」
 
 
 
 
と声をがあがる。
その間、男性陣と私は、色気なく無言でカリカリ俯いて描き続けていた(爆)
う〜〜〜ん、と唸りながらyusinさんに話す。
 
 
 
 
コルト
「私ね、相手がどういうのが好きか、好みが判らないと描きにくいのね。
それに大体、絵って自分の好きなように自由に描きたいというのがあって、
それを抑えて相手に合わせてるとストレスが溜まってくるの。
キリリクとかやってる方は、毎回相手のニーズに応えて、偉いと思うよ。
私の場合は、自分が好きに描き散らした絵を何枚か並べて、
 
『どれでもこの中から、好きなの持ってって』
 
って方が好き。その方が、相手も自分の好みの選べるじゃない」
 
 
yusinさん
「ああ、それ僕もそう。相手に合わせてると描きにくい。
自分で好きなように描いて、相手に選んでもらう方がいい」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
光路郎さんが来られた。
手前にみえるのは、のぞみさん。
 
のぞみさんは以前、yusinさんの携帯で画像を見せて貰ったから覚えてる。
メガネをかけてるが、美女と評判の素顔は見ておかないとな、と腰を上げる(オヤジ)
席を移動しご挨拶のあと
 
「眼鏡を取って頂けますか」
 
とお願いすると、気軽に応えて頂いたのぞみさん。
 
 
 
 
 
 
 
 
いや〜〜〜〜〜目福。
ありがとうございます。
じゃっ(^^)/
 
 
 
 
 
 
 
 
 
のぞみさんとは、関東圏だから会おうと思えばまた少人数でゆっくり話せるだろう。
 
(しかし男心の自分はこんなスケコマ氏だから、
たまにビアンさんやFTMさんに間違われて困るんだ;)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今度は単語カードが回ってきた。
リイさんがスケブをお忘れになったのか、これにリレー小説を書いて下さいとの事。
 
テーマは「潜伏中」。皆で1P〜数Pずつ書いてるらしい。
最初からパラパラ読むと、どこかにルパン達が隠れて、銭形が周りをウロウロしてるっぽい。
「起」「承」が続いてるから、じゃあ、私は「転」を書くべ、と台本風に仕上げる。カットもちょっと入れて。
しかし、これどうやって「結」に持ってくるんだろ?
オチの付け方が、非常に難しい気が・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
再び、違うスケブが回ってきた。
うーーーん、4枚目にして、既にネタがなくなった(ヘタレ)
もう、何描いていいのか判らない。
 
こうなったら思いつくまま、自由に自分の好きなように自己流で描こう。
出来る事なら可愛い絵で女の子を喜ばせたいが、私には萌え絵の才能はないようです。
申し訳ないが、諦めました。
 
唐突に次元が描きたくなったんで
次元の前髪を下ろして、ウインクをバチッとさせて、
白い歯で煙草噛ませながら二カッ笑いさせた。
 
これが己の思う、少年のヘタレさと意地っ張りを備えた次元ちゃん。
 
すると・・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「可愛いーーーー!」
 
「この次元、可愛い!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え。か、可愛いの?!
 
 
 
意外や好評。
全然「萌え」を意識してないのに、初めて自分の絵を可愛いと言われた。
 
一般的な女性の「可愛い」って感覚は、自分には未だによく判らないのですが
でも最後に、何とか皆に喜んで頂けるような、可愛い絵が描けたみたいで良かったです^^;
 
 
「潜伏中」が出来た、という声があがる。
mamsさんが、カードをランダムに繋ぎ直して間を埋めてくれたらしい。
 
タイトルまでしっかりある。読んでみて爆笑。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
素晴らしいオチだ!
全米が泣ける超大作だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
思いもよらぬ結末。
心に残る、すがしいまでの余韻。
 
 
制作スタッフの一員として、このような作品に関われた事を誇りに思います。
 
 
作品公開:下のバナーからどうぞ
UP御礼:リイさん
 
リレー小説「潜伏中」
 
 
最後に、写真撮影。
 
女の服姿を撮られるのは、本当はトランスだからorzだったのですが、
そんな理由、リアルな人前で面と向かっていえるわけがない。どうしようと悩む。
だからちゃんとプロフィールくらい、チェックして欲しいというのは、こういうことなんだ;
 
でも公に見せる物でもないし、と気を取り直す。
 
最近、なんとか女の服の気持ち悪さに慣れようと、自分から頑張って着てるのだし。
まさかネット上に、当事者に無断で大っぴらに一般人の顔写真晒すような人も、普通いないだろうし・・・・と自分にいいきかせる。
 
気がついたら、もうとっぷりと夜。
駅まで皆と一緒に帰り、途中で別れました。
 
 
 
幹事さん、副幹事さん、本当にお疲れ様でした。
そして大変なところ、色々お世話になり、ありがとうございました。
 

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